「~に向かって」という前置詞は?と聞くと 「to」、「toward」と思う人が多いだろう。どちらでも正解である。しかし、使い方が違う。前置詞とは名詞に「イメージ」を与えてくれる重要な単語である。
さて、to と toward の違いとは?
「 to 」・・・動きが終わる到達地点を重視している。
「 toward 」・・・出発地点がはっきりしていないし、目的地や目標点に到達しなくても構わない。
例文としては、こんな感じかな?
① A baby was walking toward them.
② He filled the glass to the top.
①は赤ちゃんがよちよち歩いているっていう状況を想像して欲しい。途中で寄り道をするかもしれないし、ほかの人が気になって途中で進路を変えることもあるだろう。よって「彼ら」のところに到達するかどうかは不明。これが「toward」のイメージである。
②はグラスのてっぺん「ギリギリ」まで水を注ぎ込んでいるところを想像してみてください。目標到達点ははっきりしているわけですね。こんな時は「to」を使います。
write to A (Aに手紙を書く)という意味ですが、目標到達点はAさんではっきりしている。だから to なんですね。「toward」にしちゃったら大変。到達地点はAさんじゃなくても構わないわけですからね。
こんなふうに使い分けましょう。
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